コラム
明けましておめでとうございます!ヒロマリです(^^)
今年もよろしくお願い致します。
皆さんはどんなお正月だったでしょうか?ヒロマリは例年通り、いつもの神社にお参りすることが出来ました。健康に感謝です!
さて今回は『補益剤』についてお話ししたいと思います♪
寒い冬の季節、風邪やインフルエンザに罹らないためにも漢方薬をうまく使って養生したいものです。そんな時によく処方されるのが『補益剤』です。
代表的なものに、気を補う“補気剤”の『補中益気湯』、気と血と双方補う“気血双補剤”の『十全大補湯』があります。
『補中益気湯』は手足倦怠感、食欲不振、食べると眠くなる、胃下垂、言葉に力がない、目に勢いがない、食べ物に味がなく温かいものを好む、自汗(昼間によくかく汗で、気温や服装、運動量に関わらず出る汗)、微熱などの気虚証に用いられます。
『十全大補湯』は体力低下、咳嗽、身体や足の疲労倦怠感、食欲不振、貧血傾向、皮膚粘膜の乾燥萎縮傾向などの気血両虚証に用いられます。
この2つの方剤は体力が低下している病中病後や手術後、がん患者などにも用いられます。作用が重なっている部分が多い2剤ですが、臨床では不眠や不安などの症状が強く、肌の潤いが保たれている場合には『補中益気湯』を、全身倦怠感が強く、肌がカサカサしている場合は『十全大補湯』と患者さんの状態に応じて使い分けています。
漢方薬をうまく使って体力を補うことも大事ですが、まずは疲れを溜めず、睡眠や食事をしっかり摂ることが基本です!
また、外出先から戻ったら手洗いうがい、寝る前に歯磨き、うがいをして喉を綺麗に、部屋の換気と適度に加湿をしてインフルエンザウィルスを遠ざけましょう!
まだまだ寒い日が続きますのでご自愛ください♡
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・2020.02.25 第11回 『温活』について
・2020.01.17 第10回 『補益剤』について
・2019.12.08 第9回 『麻黄湯』について
・2019.11.07 第8回 冬は『腎』
・2019.10.18 第7回 秋は『肺』
・2019.09.17 第6回 『気』『血』『津液』について
・2019.08.06 第5回 夏は『心』
・2019.07.02 第4回 陰陽五行について
・2019.06.02 第3回 梅雨時は『脾』
・2019.05.04 第2回 中医学の基本の考え方について
・2019.04.30 第1回 春は『肝』