コラム
こんにちは!ヒロマリです。
早いものでもう5月、新緑が綺麗な季節ですね🌳植物の緑は見ているだけで、目にも優しいし癒されます😍
さて、今月はタイトル通り、『婦人科3大処方』について中医学の観点からお話ししたいと思います。
女性の方は、『婦人科3大処方』と聞くとピンとくる人もいらっしゃるかもしれませんが、男性の方は初耳という人のほうが多いかもしれません。
女性も男性にもホルモンの働きによって体の恒常性が保たれています。このホルモンの働きが、ストレスや加齢などにより乱れると頭痛やめまい、だるさ、不眠などの様々な症状が現れます。このようなホルモンバランスの乱れが特に女性に多いと言われるのは、生理痛、生理不順、閉経前後の更年期障害などの女性特有の症状があるからです。
この女性特有の症状に効果があると言われているのが、『婦人科3大処方』
①当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
②加味逍遙散(かみしょうようさん)
③桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)
です。
この3つは【証(個人の体質やその時の状態)】に合わせて使い分けます。
それでは、どう使い分けるのか見ていきましょう!
①当帰芍薬散:体内の水の巡りが悪く、身体が冷えている状態に適しています。
②加味逍遙散:体内の気の巡りが悪く、のぼせやストレスを感じやすくなっている状態に適しています。
③桂枝茯苓丸:血の停滞により発生した熱が上昇したことで起こる顔面ののぼせや足の冷えに適しています。
中医学的にいうと、①水滞②気滞③瘀血の状態です。
「気血水(津液)」については昨年9月のコラムを見直してみましょう♪
チェックシートもあるので、自分のタイプはどれかチェックしてみて下さい(^^)
最後に、市販のお薬についてもお話ししたいと思います。
TVのCMでよく見る小○製薬の『命の母ホワイト』『命の母A』ですが、『婦人科3大処方』と成分を比較してみると、
“ホワイト“は①③がベースになっていて、加えて便秘に効く「大黄(だいおう)」と補気薬の「人参(西洋人参ではありません)」が入っています。
”A”は“ホワイト”にプラスαの生薬とビタミン類がたくさん入っています。
あくまでもヒロマリの見解ですので、ご了承ください。
まだまだ外出自粛が続きますが、皆様ご自愛ください♡また来月、元気にお目にかかれますように☆
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