コラム
こんにちは、ヒロマリです!
梅雨も明け、待ちに待った?夏本番ですね♪
今月は『心』を養いながら暑~い夏を乗り切る養生の方法について、中医学の観点からお話ししたいと思います♪
夏はなぜ『心』なのか?
それは前回お話しした陰陽五行の「五行の表」を見て頂けると一目瞭然です👀
人体の五臓の『心』は、自然界の五季で《夏》に帰属されます。
中医学でいう『心』は主に血液の流れをコントロールし、血液の生成に関与し、精神状態や意識、思考に影響し、汗・脈・顔面・舌を司っています。
気温が高くなって暑くなると、気付かない間に暑熱が体に溜まり、“暑邪”(陽に属し、その性質は炎熱・昇散、湿邪を兼ねる)となり、人体を犯すと上述した『心』の働きに影響を及ぼします。
例えば暑邪が『心』に負担をかけ、汗腺をこじ開け、汗が出すぎると『津液』が損傷され、口が渇き飲み物を欲し、尿が少なく濃くなります。同時に『気』も津液と共に排出され、体力がなくなり、呼吸が浅く短くなり動悸や息切れといった症状が現れます。
適度に汗をかくことで身体は冷やされますが、汗が出すぎると『血』を減らすことにつながり、冷却機能が落ち身体はますます熱を持つようになり、顔面紅潮やのぼせに繋がります。
また、心神を騒がせるので寝つきが悪くなりやすく、不眠や多夢の症状が出現することもあります。
さらに暑邪は湿邪を兼ねるので、倦怠感、吐き気、食欲不振や下痢などの症状が現れます。湿邪については第③回のコラムで記述済みなので見直してみて下さい♪
そのため、夏には朝晩の涼しい時間帯に適度に汗をかき、夏野菜(トマト・きゅうり・ゴーヤ・なす・冬瓜・オクラ・枝豆・みょうが・ししとう・スイカなど)をバランス良く摂り入れて余分な体の熱を冷まし、『心』を養生して来る冬に備えて体力づくりをしましょう。
既にご存知の方も多いと思いますが、クーラーでキンキンに冷えた所で長時間過ごしたり、冷たいものを摂りすぎると胃腸の機能を弱めますのでご注意くださいね(^_-)-☆
とはいえ我慢しすぎるのもよくないので、上手に取り入れていきましょう!
最後に、新しい単語が出てきたなとお気づきの方もいらっしゃると思いますが、『気』『血』『津液』については次回以降にお話ししたいと思います!お楽しみに♪
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・2019.07.02 第4回 陰陽五行について
・2019.06.02 第3回 梅雨時は『脾』
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