コラム
こんにちは、ヒロマリです!
今月は中医学の基本的な考え方についてお話ししたいと思います(^^♪
中医学は、人体の病気の診断、予防、治療を研究する一つの科学です。西洋医学とは病気に対する考え方が異なり、また日本の漢方医学とも異なる点があります。
中医学の基本的な特徴は「整体観念」と「弁証論治」というもので、数千年という長きにわたる臨床実践により培われてきました。
「整体観念」とは、人体の各臓器や組織、器官はそれぞれ異なる生理機能を持ちながらも相互に関連している一つの有機的な整体であるという考え方です。
う~ん、奥が深い。。。
「弁証論治」とは病気を認識し治療する基本原則で、ここが日本の漢方医学と異なる点です。
弁証は四診(望、聞、問、切)により収集した情報を分析し、病気の部位や原因、性質及び邪正を見分け証を判断することです。
論治は弁証の結果に基づいて治療原則と方法を決めることです。
なお、四診の望、聞、問、切については以下の通りです。
望:視覚により患者さんの全身及び神色・形態の変化を観察する望診。
聞:聴覚・嗅覚により患者さんの声音及び気味の変化を嗅ぐ聞診。
問:患者さんや家族に病気の発生、進行及び現在の症状を詳細に問う問診。
切:患者さんの脈・腹部・手足及び他の部位を按ずる切診。
以上のことからも「整体観念」と「弁証論治」は患者さんの状態を診察するのにとても大事な基本的な考え方だと分かります。
次回以降、弁証論治の理論的な基礎となっている《陰陽五行》についてお話ししたいと思います♪聞き覚えのある名前ですよね~??お楽しみに!
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・2019.08.06 第5回 夏は『心』
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・2019.06.02 第3回 梅雨時は『脾』
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・2019.04.30 第1回 春は『肝』