コラム

第4回 陰陽五行について

 こんにちは!ヒロマリです(^^♪
 蒸し暑い日が続いていますが、真夏に向けて体力をつけていきましょう👊
 
 さて今月は前回予告した通り、陰陽五行についてお話ししたいと思います。
 陰陽五行という言葉を様々な分野で耳に、目にすることが多い方もいらっしゃると思いますが、陰陽五行とは何ぞや??
 
 陰陽五行とは『陰陽学説』と『五行学説』の総称で、中国古代の哲学です。
 
 陰陽学説は、宇宙のあらゆる事物はみな陰と陽の二種類の気の相互作用によって生まれ発展し続けるものと考える観念です。
 例えば、激しく動くもの、外に向かうもの、温かいもの、明るいものなどは全て陽に属します。それに対して、相対的に静なもの、内にあるもの、冷たいもの、暗いものなどは全て陰に属します。
 ここで大事なことは《相対的》にというところです!
 絶対的なものではなく、互いに対立し合い、互いに依存し合っています。上(陽)がなければ下(陰)もありえないですよね?
 単独で存在することはできないのです。
 
 一方、五行学説は宇宙を構成する最も基本的な物質を木・火・土・金・水と捉え、この五つの基本的物質が常に相互に生み出し、助け合い、また相互に抑制するという運動変化をしていると考える観念です。
 
 古代の人は五行の特性を以下の通り考えました。
 
 ■木の特性:「木」は生長するので生長、昇発、条達を指す。(成ではなく生で正しいです)
 ■火の特性:「火」は炎上するので温熱、上昇を指す。
 ■土の特性:「土」は播種、収穫、生化万物の作用を指す。
 ■金の特性:「金」は変革(いろんな形に変わる)の意義を指す。
 ■水の特性:「水」は潤下するので滋潤、向下を指す。
 
 う~ん、抽象的過ぎて伝わりにくいですよね(^^;
 要するに、上述した特性で自然界の様々に変化する物事を分析、帰類、推断し木・火・土・金・水の五つの系統に帰属させるのです。
 
 例として挙げると以下の表の通りです。
 
 

自然界 五行 人体
五味 五色 五方 五季 五臓 五官 五体 情志
長夏
西 皮毛
 
 
 そして『陰陽五行』は、中国古代の医学家たちの長きに渡る医療実践の中で応用され、中医学理論体系の一つの重要な構成部分となり、その形成と発展に大きく影響を与えたのです。
 
 長々お付き合いいただきありがとうございます♪
 
  
 
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