コラム
こんにちは、ヒロマリです(^^)
とうとう7月下旬から東京オリンピック・パラリンピックが開催されますね!
開催に関して賛否両論あるでしょうが、参加されるアスリートの方々には安全・安心に頑張って頂きたいですね♪
さて、今月は競技に参加されるアスリートにとって大事な『ドーピング』の問題についてお話ししたいと思います。
『ドーピング』に引っかかる薬物は、世界アンチドーピング機構(WADA)で協議し毎年更新され、“禁止表“として発行されます。
禁止表に記載される薬物は、大まかに分けると以下の3つです。
①常に禁止される薬物(競技会時および競技会外)
②競技会時に禁止される薬物
③特定競技において禁止される薬物
さて、漢方薬はどれに当てはまるでしょうか??
実は、いずれにも当てはまりません!
「解なしの質問なんかするな」と思った方もいらっしゃるかもしれませんが、理由を聞くと納得ですので、最後までお付き合いください(^^;
前提として、“禁止表“において禁止物質は物質名(医薬品でいう成分名)で決められています。一方で漢方薬に使用する生薬は、動植物や天然物から構成されているため、含まれる全ての物質が明らかになっているわけではないのです。つまり、禁止物質が含まれていないと明らかにできないのです。
そのためアスリートから問い合わせがあった場合は、風邪や花粉症などの短期投与であっても飲まない方が良いとお伝えします。あくまでも使用の判断はアスリートに委ねられますが。
健康食品やサプリメントに関しても同様で、全ての含有物質の記載が義務付けられている薬と違って、含有成分を全て表示していない可能性があるので要注意です。
最後にスポーツファーマシストについて少しお話ししたいと思います。
スポーツファーマシストとは、日本アンチドーピング機構(JADA)から認定された薬剤師のことで、1年に1回の実務講習と認定4年目には更新のための基礎講習の受講が必須となっています。
ヒロマリがスポーツファーマシストになったのは東京オリンピック・パラリンピックが決まった2013年で、7年後の東京オリンピック・パラリンピックに何らかの形で関われたらいいなと思っていました。薬剤師になって1○年が経ちますが、アスリートから直接問い合わせを受けたのは一度だけです( ;∀;)
皆さんの周りにアスリートの方がいらしたら、ぜひスポーツファーマシストのことを話題にして頂けたら幸いです!
今月も最後までお読みいただきありがとうござます!また来月もお目にかかれますように☆
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